土石流警報監視システムの離れワザ
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監視エリアはとても広く、
3つの谷を同時に監視する必要のある現場でした。
まずはとにかくそれぞれの谷の監視したい箇所に
土石流ワイヤーセンサーを設置・・・そこまではいいのですが、
問題はこれが作動した際
どうやって遥か下流の現場事務所まで知らせるかでした。
というのも、以前より紹介させていただいている
「ソーラー式無線警報システム」を利用するとしても
エリアがあまりに広すぎるため、
通常の送信機~受信機間の無線到達距離が足りないのでした。
このシステムには「中継機」というものが存在し、
まあこれを使用すれば無線の距離はクリアします。
ですがやみくもにこれを使用してしまっては
無駄なコストが発生してしまう・・・。
それを解決するために行った技、
それは、「中継機から中継機への谷越え合流」でした。
簡単に言えば無線信号を普通に谷沿いに
下流に送るのではなく、中継機から隣の谷の中継機に
無線を飛ばし合流、
そして一気に現場事務所に送るというやり方です。
この方法のおかげでムダのない、
もちろんお客様のご要望に沿ったシステムが完成しました。
ちなみに設置前には、
試験機を片手に谷や登山道を歩き回って
設置場所を特定する無線電波試験作業を行っています。
この苦労があるからこそ、システムが完成したときの喜びは大きいのです。
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複数個所に配置した警報装置+受信機。
三脚に一体にしていますので持ち運びが簡単です。
![](/files/libs/115/201502011822001122.jpg?1586917984)
今回のシステムの肝といえる中継機。
下を見下ろすと目のくらむ高さ!
谷越えは、有線式ではまず無理だと思います・・・。
谷越えは、有線式ではまず無理だと思います・・・。
![](/files/libs/116/201502011823095295.jpg?1586917984)
現場事務所から遥か上流に位置する
砂防堰堤に設置した土石流センサー。
ガッチリ設置しています。