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株式会社測商技研北陸
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土石流警報監視システムの離れワザ

2010年秋。霊峰として有名な、石川県の「白山」にて土石流警報装置を導入いただきました。これぞ無線ならでは!のシステム構築をご紹介します。
監視エリアはとても広く、
3つの谷を同時に監視する必要のある現場でした。
 
まずはとにかくそれぞれの谷の監視したい箇所に
土石流ワイヤーセンサーを設置・・・そこまではいいのですが、
問題はこれが作動した際
どうやって遥か下流の現場事務所まで知らせるかでした。

というのも、以前より紹介させていただいている
「ソーラー式無線警報システム」を利用するとしても
エリアがあまりに広すぎるため、
通常の送信機~受信機間の無線到達距離が足りないのでした。
 
このシステムには「中継機」というものが存在し、
まあこれを使用すれば無線の距離はクリアします。
ですがやみくもにこれを使用してしまっては
無駄なコストが発生してしまう・・・。
それを解決するために行った技、
それは、「中継機から中継機への谷越え合流」でした。
 
簡単に言えば無線信号を普通に谷沿いに
下流に送るのではなく、中継機から隣の谷の中継機に
無線を飛ばし合流、
そして一気に現場事務所に送るというやり方です。
 
この方法のおかげでムダのない、
もちろんお客様のご要望に沿ったシステムが完成しました。

ちなみに設置前には、
試験機を片手に谷や登山道を歩き回って
設置場所を特定する無線電波試験作業を行っています。
 
この苦労があるからこそ、システムが完成したときの喜びは大きいのです。
複数個所に配置した警報装置+受信機。
三脚に一体にしていますので持ち運びが簡単です。
今回のシステムの肝といえる中継機。
下を見下ろすと目のくらむ高さ!
谷越えは、有線式ではまず無理だと思います・・・。
現場事務所から遥か上流に位置する
砂防堰堤に設置した土石流センサー。
ガッチリ設置しています。
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